一般的に小さなお子さまは病院が苦手なものです。特に以前大きな病院などで治療を受けて痛い思いをした経験があると、先入観によって医師の顔を見ただけで泣いてしまうケースはどうしても起こります。予防接種を受けたすぐ後に診察に来たような場合にも、また注射を打たれるのではないかと体がこわばって泣き出してしまうのは無理もない話です。
しかし、お子さまを泣かせないようにと考えるあまり、診察の手順を省略したり、十分な検査をしなかったりということは決してあってはならないことだと考えています。
当院では機器の画面やぬいぐるみなどを上手に使って、視覚に訴える形でお子さまの気持ちをほぐし、リラックスして治療を受けてもらえるように工夫を凝らしています。上にあがっていく砂時計など、ちょっとしたものでお子さまの気持ちは逸らせるものです。
お子さまが恐怖心や警戒心を抱かないように最大限の努力をしながらも、お子さまがある程度泣いてしまうことは仕方がないものと考え、大泣きしてしまうお子さまにも落ち着いて素早く診察を進めていきます。お子さまが待合室や診察室で泣いてしまうことを気にされる保護者の方は多いですが、一切気になさらずにご来院いただければと思います。