生活習慣の中で肝臓機能を改善するためには、原因に応じた対策が大切です。
お酒については、その方の適量を見つけて、飲み方に気をつけていただくということが大切になります。
肝臓の代謝分解の機能には個人差があるため、「適量」がどのぐらいの量かは人によって異なります。
一般的には女性の方がお酒に弱い傾向があり、同じ量を飲めば女性の方が肝臓の数字が悪くなる率が高いと言われています。
飲みだしたら止まらないという方に対しては、きっぱりお酒をやめていただくよう指導させていただくこともあります。減酒、禁酒について、その方の状態に合わせた適切なアドバイスをしていますが、依存症が絡む場合は、精神科の領域のお話になります。
過栄養性脂肪肝の方については、現在主流になっている「ゆるめの糖質制限はオーバーウェイトの方の減量や脂肪肝には効果的」というコンセンサスのもと、行き過ぎない程度の糖質制限をおすすめしています。
炭水化物を明らかに摂りすぎの方はそれをセーブした上で、おかずを多めにして主食の炭水化物を減らすだけでかなり肝臓の脂肪が抜ける効果が認められています。
アルコールや糖質の制限については、さまざまな資料もご覧いただきながら、専門医の視点から丁寧に説明させていただいています。